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 放射線科は通常の診療科といささか違っています。何が違っているかというと、診療内容です。放射線科には画像診断を病院の1か所で一手に行う放射線科(診断部)と癌治療をする放射線(治療部)があり、またカテーテル手技を利用して癌治療や救急治療をするIVR(インターベンショナルラジオロジー)があります。この内容を一見しても、患者さんが紹介なしに自ら選んで放射線科を受診することは少ないことが分かると思います。画像診断検査にしても、また放射線治療にしても、他の診療科から紹介されて受診するのが普通です。
 放射線科(診断部)には画像診断の専門医が従事して、診療目的に適ったように画像検査を行い、その結果を画像診断報告書にしています。また放射線(治療部)には腫瘍治療の専門医が従事して、治療目的に適った治療計画を作り、診療にあたっています。さらにIVRには特殊技能を身に付けたIVR専門医がいつでも待機して、緊急の治療にあたっています。
 当院の放射線科に直接受診または相談を希望される患者さんは、当院の総合相談センター(03-3784-8775)にご相談下さい。適切な放射線科医を探してくれます。
 当院の放射線科をご紹介していただける開業の先生方は、当院の総合相談センタ−を介して紹介手続きをして下さい。
 当院の放射線科の診療に興味をお持ちの研修医は、放射線科の医局長に直接お電話(03-3784-8573)でご連絡ください。
医師名 役 職 専門分野 資 格
後閑武彦 主任教授 放射線診断 日本医学放射線学会専門医、日本超音波学会専門医
本田 実 員外教授 放射線診断、IVR 日本医学放射線学会専門医
日本血管造影・インターベンショナルラジオロジー学会専門医
日本核医学会専門医
横内 順一 准教授 放射線治療 日本医学放射線学会専門医、日本放射線腫瘍学会認定医
日本がん治療認定医
廣瀬 正典 講 師 放射線診断 日本医学放射線学会専門医、日本乳癌学会認定医
マンモグラフィ読影認定医師、日本がん治療認定医
清野 哲孝 講 師 放射線診断、IVR 日本医学放射線学会専門医
日本血管造影・インターベンショナルラジオロジー学会専門医
マンモグラフィ読影認定医師
濱田 健司 講 師 放射線治療 日本医学放射線学会専門医
扇谷 芳光 講 師 放射線診断 日本医学放射線学会専門医
崔 翔栄 助 教 放射線診断 日本医学放射線学会専門医、日本核医学会専門医
PET核医学認定医
須山 淳平 助 教 放射線診断 日本医学放射線学会専門医、日本核医学会専門医
石塚 久美子 助教(員外) 放射線診断 日本医学放射線学会専門医、PET核医学認定医
マンモグラフィ読影認定医師
河原正明 助教(員外) 放射線診断  
福山 幸 助教(員外) 放射線診断  
高谷 周 助教(員外) 放射線診断  
小田切 邦雄
(非常勤)
客員教授 放射線診断 日本医学放射線学会専門医、日本小児科専門医
日本乳癌学会乳腺専門医
篠塚 明
(非常勤)
客員教授 核医学 日本医学放射線学会専門医、日本核医学会専門医
PET核医学認定医、日本医師会認定産業医
大槻 紀子
(非常勤)
兼任講師 放射線診断 日本医学放射線学会専門医、日本人間ドック学会人間ドック認定医
日本体育協会公認スポーツドクター、労働衛生コンサルタント
新城 秀典
(非常勤)
兼任講師 放射線診断 日本医学放射線学会専門医、日本核医学会専門医
PET核医学認定医
 
(1)放射線診断(CT、MRI、核医学、血管造影)
主治医からの臨床情報をもとに検査方法を決定し、実際の検査を行っています。
  CT、MRI室(CT:4台、MRI3T:1台、1.5T:2台)
  核医学検査室(ガンマカメラSPECT装置:4台)
  血管造影室(DSA装置:2台)
  X線透視装置

CT検査
全てヘリカルCTで、多裂検出器(multidetector row)CTで得られた三次元データーから病変の分かりやすい画像や血管の再校正画像を作成し、診断や手術のシュミレーションに必要な情報を提供しています。
MRI検査
様々な撮像法があり、その適応範囲は広いですが、撮像方法を誤ると有益な情報は得られません。疾患や病変部位に適した撮影方法を選択し、より正確で臨床に役立つ画像情報を提供しています。
核医学(RI)検査
SPECTにより脳血流、心筋血流等の検査を行い、また全身の骨シンチグラムやガリウムシンチグラム等、他の画像検査に欠けている臓器の機能的情報を提供しています。
血管造影検査
フラットパネルによる回転撮影装置の配備により、血管病変のより詳しい三次元構造の把握が可能となっています。これは、より高度なIVR治療※(下記参照)にも貢献しています。

検査の結果は読影室にてレポートを作成し、主治医に報告しています。夜間・救急の緊急検査にも対応しており、適切な検査を行っています。検査以外にも画像診断の相談は、臨床科からの要請に24時間対応できるようになっています。

※ IVR(インターベンショナルラジオロジー)治療
IVR(Interventional Radiology)治療は現在、社会から注目され、期待されている治療法のひとつです。IVR治療とは、血管造影、CT、超音波などの画像診断装置を用いて画像を確認しながら、カテーテルという細い管や細い針などを使用して、行う治療法の総称です。IVR治療は、病変自体の治癒を考えるのみではなく、症状の改善や臓器機能の温存など、常にQOL(Quality of life)の向上を目指しています。特殊技能を持った人材が必要ですが、IVR治療は侵襲が少ないため、治療行為に伴う患者様の肉体的、精神的苦痛を軽減し、術後管理を容易にし、入院期間を短縮させ、早期の社会復帰をもたらします。結果として医療経済的、社会的な負担軽減にもつながります。
当科では各診療科からの依頼で主に下記(@〜H)のようなIVR治療を行っています。依頼科とは連携を密にしており、週2回、依頼科とのカンファレスを行っています。それ以外にも、随時コンサルテーションや検討会を開き、症例に合った最適な治療方針を決定しています。また、治療だけでなく他にも様々な種類のIVR手技にも対応しています。画像誘導下の経皮的針生検では、CTや超音波、透視を利用し、より安全に迅速に組織を確定し、治療までの期間短縮に貢献しています。
当科で実際に施行されているIVR治療
@血管の閉塞・狭窄・動脈瘤に対する経皮的血管拡張術やステント治療
A肝癌や子宮筋腫などの血流に富む腫瘍に対して血流を遮断する動脈塞栓術
B外傷や出血病変など救急医療における動脈塞栓術
C胃静脈瘤や生殖器系の静脈瘤、動静脈奇形に対する塞栓術
DTIPS
E薬剤を血管から持続的に注入する動注治療やそのシステムを体内に埋め込むリザーバー留置術
F下肢深部静脈血栓症から来る肺動脈塞栓症を予防する下大静脈フィルター挿入
G膿瘍や体内に貯留した液体を体外に排泄するドレナージ術
H肝癌や肺癌などの腫瘍に対して経皮的に針を刺して行うラジオ波焼灼治療

(2)放射線治療
 放射線治療とは,主に悪性腫瘍に対する治療法の一つです.放射線自体は目に見えるものではなく,体に照射されても何も感じません.よって治療の前に麻酔などの必要もなく,手術のように治療後に跡を残すこともありません.ただし,体の健康な組織にも影響を与えるので詳しい検査を行ったうえで適応を吟味し,精密な放射線治療計画を行ってから治療を開始する必要があります.また,疾患の種類,病期の進行状態に合わせて化学療法(抗がん剤による治療),内分泌療法,場合によっては外科療法を併用して治療していくこともあり,各科との連携を密にして専門医による診断,治療が受けられる体制を整えています。  放射線治療は大きく分けると体の外から放射線を照射する体外照射と体の中に放射線を出す物質(小線源)を挿入して照射する小線源治療に分類されます。体外照射は直線加速器(リニアック)と呼ばれる装置でX線あるいは電子線と呼ばれる放射線を用いて体の病巣に照射を行います。小線源治療は子宮(イリジウム線源)や前立腺(ヨード線源)にガンマ線と呼ばれる放射線を用いて体の中から局所に放射線を集中させて治療を行います。体外照射と小線源治療を組み合わせて行うこともあります。  昭和大学病院ではこれらの全ての治療が行えるように医療機器を備え,放射線治療を行っています。また,陽子線治療など特殊な放射線治療の適応となる場合は,院外の特殊な専門施設にも積極的に紹介を行っています。現在,最新の治療機器への更新準備中で,今後更なる高精度の放射線治療へ対応がとれるよう整備中です。

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血管造影(IVR)検査
2008年度 総検査件数(53,967件)
CT検査 MRI検査 核医学(RI)検査 DSA検査 DR検査※
29,916件 17,148件 5,240件 671件 992件
※ DR検査・・排泄性尿路造影検査、逆行性尿道膀胱造影検査、上部消化管撮影検査

血管造影(IVR)検査
2008年度 総治療件数 (385件)
経カテーテル血管塞栓術 116件
血管形成術・ステント・ステントグラフト治療関連 46件
種々の薬剤動注・カテーテル留置、下大静脈フィルタによる治療 109件
CT下・超音波下生検、ラジオ波焼灼術、ドレナージ 103件
特殊な血管系および非血管系IVR 11件
放射線治療
2008年度 総治療件数
脳・脊髄腫瘍 6件
頭頚部腫瘍(口腔、咽頭、喉頭、上顎・鼻腔、その他) 42件
食道腫瘍 33件
肺,気管支,縦隔腫瘍 117件
乳腺腫瘍 65件
肝,胆,膵腫瘍 6件
胃,小腸,結腸,直腸腫瘍 11件
婦人科腫瘍 23件
泌尿器系腫瘍 79件
造血,リンパ系腫瘍 32件
皮膚,骨,軟部腫瘍 6件
その他の悪性腫瘍 2件
良性疾患 7件
 
近隣の開業医の皆様へ
CT、MRIの検査依頼について
CT・MRIの検査依頼を随時受け付けております。当日の検査依頼もお受け致しております。
詳細は昭和大学病院医療連携室(03-3784-8400)へお問い合わせ下さい。

放射線治療依頼について
近年、癌治療は「低浸襲・低負担」の方向への流れが顕著です。放射線治療は「切らずに治す」癌治療として、認知度が上がってきました。特に、T1、T2でN0、M0の症例は、放射線治療の良い適応となります。放射線治療の適応に関しては、当院の各専門科を通して、または直接放射線科外来(03-3784-8570)にお問い合わせ下さい。 尚、放射線科外来受診は基本的に時間予約制となっておりますので、あらかじめ医療連携室(03-3784-8400)を通して予約をお取りのうえ、受診なさるようにして下さい。
近年、癌治療は「低浸襲・低負担」の方向への流れが顕著です。放射線治療は「切らずに治す」癌治療として、認知度が上がってきました。特に、T1、T2でN0、M0の症例は、放射線治療の良い適応となります。放射線治療の適応に関しては、当院の各専門科を通して、または直接放射線科外来(03-3784-8570)にお問い合わせ下さい。 尚、放射線科外来受診は予約制となっておりますので、あらかじめ医療連携室(03-3784-8400)を通して予約をお願いいたします。

患者さまへ
日本では現在,一年間に65万人ががんになり,死亡原因の一位を占めています。がん治療は外科手術,化学療法(抗がん剤),放射線治療が三本柱ですが,日本で放射線治療を受ける患者は全体の2割から3割程度と言われ,欧米先進国と比べると半分程度の比率です。放射線治療は機能と形態が温存できることと,外科手術などと比較して体への負担が軽いという特徴があります。今後高齢化が進むにつれ放射線治療の需要は大きくなっていくことが予想されます。しかし,日本の現状は放射線治療医,技師,医学物理士などの不足が深刻な問題となっています。我々の大学では人材育成にこれまで以上に力を入れ,病院としても今後がん診療の中心を担っていく放射線治療機器,システムの整備,効率的な運用に向けて力を入れていきたいと考えています。また,他の診療各科との連携を密にしてそれぞれの領域の専門医による診断,治療を行い,治療終了後も大学病院のみではなく地域の一般病院,開業医の先生方との連携をとり,ひとりひとりのニーズに合わせた診療体制の構築を目指しています。
セカンド・オピニオン外来について
第三者的立場の医師の意見を聞きたい方のために、「セカンド・オピニオン外来」を設けております。中立的な立場での放射線治療医のコメントやアドバイスをご利用下さい。
完全予約制で、詳細は医療連携室(03-3784-8400)です。

研修希望の学生、研修医の皆さまへ
http://www.showa-radiology.info/index.htmlをクリックしてください。
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