主治医からの臨床情報をもとに検査方法を決定し、実際の検査を行っています。
CT、MRI室(CT:4台、MRI3T:1台、1.5T:2台)
核医学検査室(ガンマカメラSPECT装置:4台)
血管造影室(DSA装置:2台)
X線透視装置
CT検査
全てヘリカルCTで、多裂検出器(multidetector row)CTで得られた三次元データーから病変の分かりやすい画像や血管の再校正画像を作成し、診断や手術のシュミレーションに必要な情報を提供しています。
MRI検査
様々な撮像法があり、その適応範囲は広いですが、撮像方法を誤ると有益な情報は得られません。疾患や病変部位に適した撮影方法を選択し、より正確で臨床に役立つ画像情報を提供しています。
核医学(RI)検査
SPECTにより脳血流、心筋血流等の検査を行い、また全身の骨シンチグラムやガリウムシンチグラム等、他の画像検査に欠けている臓器の機能的情報を提供しています。
血管造影検査
フラットパネルによる回転撮影装置の配備により、血管病変のより詳しい三次元構造の把握が可能となっています。これは、より高度なIVR治療※(下記参照)にも貢献しています。
検査の結果は読影室にてレポートを作成し、主治医に報告しています。夜間・救急の緊急検査にも対応しており、適切な検査を行っています。検査以外にも画像診断の相談は、臨床科からの要請に24時間対応できるようになっています。
※ IVR(インターベンショナルラジオロジー)治療
IVR(Interventional Radiology)治療は現在、社会から注目され、期待されている治療法のひとつです。IVR治療とは、血管造影、CT、超音波などの画像診断装置を用いて画像を確認しながら、カテーテルという細い管や細い針などを使用して、行う治療法の総称です。IVR治療は、病変自体の治癒を考えるのみではなく、症状の改善や臓器機能の温存など、常にQOL(Quality of life)の向上を目指しています。特殊技能を持った人材が必要ですが、IVR治療は侵襲が少ないため、治療行為に伴う患者様の肉体的、精神的苦痛を軽減し、術後管理を容易にし、入院期間を短縮させ、早期の社会復帰をもたらします。結果として医療経済的、社会的な負担軽減にもつながります。
当科では各診療科からの依頼で主に下記(@〜H)のようなIVR治療を行っています。依頼科とは連携を密にしており、週2回、依頼科とのカンファレスを行っています。それ以外にも、随時コンサルテーションや検討会を開き、症例に合った最適な治療方針を決定しています。また、治療だけでなく他にも様々な種類のIVR手技にも対応しています。画像誘導下の経皮的針生検では、CTや超音波、透視を利用し、より安全に迅速に組織を確定し、治療までの期間短縮に貢献しています。
当科で実際に施行されているIVR治療
@血管の閉塞・狭窄・動脈瘤に対する経皮的血管拡張術やステント治療
A肝癌や子宮筋腫などの血流に富む腫瘍に対して血流を遮断する動脈塞栓術
B外傷や出血病変など救急医療における動脈塞栓術
C胃静脈瘤や生殖器系の静脈瘤、動静脈奇形に対する塞栓術
DTIPS
E薬剤を血管から持続的に注入する動注治療やそのシステムを体内に埋め込むリザーバー留置術
F下肢深部静脈血栓症から来る肺動脈塞栓症を予防する下大静脈フィルター挿入
G膿瘍や体内に貯留した液体を体外に排泄するドレナージ術
H肝癌や肺癌などの腫瘍に対して経皮的に針を刺して行うラジオ波焼灼治療
(2)放射線治療
放射線治療とは,主に悪性腫瘍に対する治療法の一つです.放射線自体は目に見えるものではなく,体に照射されても何も感じません.よって治療の前に麻酔などの必要もなく,手術のように治療後に跡を残すこともありません.ただし,体の健康な組織にも影響を与えるので詳しい検査を行ったうえで適応を吟味し,精密な放射線治療計画を行ってから治療を開始する必要があります.また,疾患の種類,病期の進行状態に合わせて化学療法(抗がん剤による治療),内分泌療法,場合によっては外科療法を併用して治療していくこともあり,各科との連携を密にして専門医による診断,治療が受けられる体制を整えています。
放射線治療は大きく分けると体の外から放射線を照射する体外照射と体の中に放射線を出す物質(小線源)を挿入して照射する小線源治療に分類されます。体外照射は直線加速器(リニアック)と呼ばれる装置でX線あるいは電子線と呼ばれる放射線を用いて体の病巣に照射を行います。小線源治療は子宮(イリジウム線源)や前立腺(ヨード線源)にガンマ線と呼ばれる放射線を用いて体の中から局所に放射線を集中させて治療を行います。体外照射と小線源治療を組み合わせて行うこともあります。
昭和大学病院ではこれらの全ての治療が行えるように医療機器を備え,放射線治療を行っています。また,陽子線治療など特殊な放射線治療の適応となる場合は,院外の特殊な専門施設にも積極的に紹介を行っています。現在,最新の治療機器への更新準備中で,今後更なる高精度の放射線治療へ対応がとれるよう整備中です。